タカネザクラ(高嶺桜)(読み)タカネザクラ(英語表記)Prunus nipponica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タカネザクラ(高嶺桜)」の意味・わかりやすい解説

タカネザクラ(高嶺桜)
タカネザクラ
Prunus nipponica

バラ科の落葉高木。本州中部以北の高山帯に生え,ミネザクラとも呼ばれる。葉は長さ4~8cmの倒卵形で縁にはあらい重鋸歯が目立つ。5~6月,赤褐色の新葉と同時に淡紅色サクラに似た花を2~3個ずつ開く。果実は小さい球形の核果で,8月頃に黒く熟する。北日本には本種の変種葉柄花柄に毛の多いチシマザクラ P. nipponica var. kurilensisがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android