タスマニア島
たすまにあとう
Tasmania
オーストラリア大陸の南東沖合いにある島。周辺の島々を含めてタスマニア州を構成する。島の面積は6万4400平方キロメートル。1642年オランダ人タスマンが来航しファン・ディーメンスラントVan Diemenslandt(英語名バン・ディーメンズ・ランドVan Diemen's Land)と命名。1798年にイギリスの探検家G・バスおよびフリンダーズが島であることを確認した。1820年代から現島名が使われ始めた。
[谷内 達]
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タスマニア島
タスマニアとう
Tasmania
オーストラリア大陸の南にバス海峡をへだてて連なる島。タスマニア州の主島。面積6万 4408km2。かつては大陸と一体となっていたが後氷期の海進で分離し,バス海峡が形成され,島となったとされている。 A. J.タスマンによる発見 (1642) 以来,初期の航海者たちは長い間大陸の一部と信じており,島であることを確認したのは 1798年であった。初めはファンディーメンズランドと命名され,公式には 1856年までこの呼称が残っていた。島の西部は高地で,西風を受けて降水量が多く森林が発達。中央部の高原には湖が発達し,主要な河川が北東および南東へ流出,水力発電の水源となり,下流に河谷を形成している。西部は鉱産資源開発のほかは一般に未開発。農牧土地利用は北部と南東部にみられる。
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