ダビ

デジタル大辞泉 「ダビ」の意味・読み・例文・類語

ダビ(Eugène Dabit)

[1898~1936]フランス小説家庶民哀歓を日常生活を通して描いた。作「プチ=ルイ」「北ホテル」など。

ダビ(David)

パナマ西部の都市同国第3の人口を擁する。チリキ県の県都。コスタリカとの国境に近く、農産物集散地として発展。ダビッド

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精選版 日本国語大辞典 「ダビ」の意味・読み・例文・類語

ダビ

  1. ( Eugène Dabit ウージェーヌ━ ) フランスの小説家。リアリズム手法貧民の姿を描いた。代表作に「北ホテル」がある。(一八九八‐一九三六

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダビ」の意味・わかりやすい解説

ダビ
だび
Eugène Dabit
(1898―1936)

フランスの小説家。パリの下町で運送馬車の御者を父とし、家番を母として生まれる。14歳で初等教育を終え、金物商に徒弟奉公に入ったり、電気技師になったり転々とし、1916年第一次世界大戦に志願兵として出征、20年に復員。その後、画家を志したが成功せず、文筆で身をたてようとし、戦時中の体験をつづった自伝的作品『プチルイ』(1926)を発表、ついで、両親が経営していた安ホテルに出入りする雑多な職業の浮き草のような庶民の姿を描いた小説『北ホテル』Hôtel du Nordを29年に発表し、第1回ポピュリスト賞を受賞、一躍文名をあげた。ジッドやジャン・ゲエノJean Guéhenno(1890―1978)やロジェ・マルタン・デュ・ガールに勇気づけられ、多くの小説や短編『オアジス荘』『島』(ともに1932)、『パリの場末町』(1933)、『死んだばかりの男』(1934)、『緑の地帯』(1935)などを発表した。いずれも自然主義的絶望感の漂う、貧しい人々を主人公とした作品であるが、どれもあまり評判にならなかった。36年ゴーリキーの葬儀に出席するためジッドらと旧ソ連を訪問中、しょうこう熱でセバストポリで客死した。なお『北ホテル』は38年マルセル・カルネが映画化し、多くの観客を集めた。

[稲田三吉]

『岩田豊雄訳『北ホテル』(新潮文庫)』

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改訂新版 世界大百科事典 「ダビ」の意味・わかりやすい解説

ダビ
Eugène Dabit
生没年:1898-1936

フランスの小説家。パリに馭者の子として生まれ,下町で育つ。第1次大戦に従軍後画家となったが,27,28歳ころより小説を書きだし,パリの下町の庶民生活を点描した《北ホテル》(1930)で第1回ポピュリスト賞を受賞。これを機にジッド,マルタン・デュ・ガールに激励されて,《オアシス荘またはえせブルジョア》(1932),《島》(1934),《緑の地帯》(1935)など,庶民の哀歓を素直な筆でとらえる情感にみちた独特の作品を発表した。1936年夏ジッドのソビエト旅行に同行したが,猩紅熱にかかりセバストポリで客死した。死後,美術論集《スペイン絵画の巨匠--グレコとベラスケス》(1937),《日記1928-36》(1939)が刊行されている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダビ」の意味・わかりやすい解説

ダビ
Dabit, Eugène

[生]1898.9.21. パリ
[没]1936.8.21. セバストポリ
フランスの小説家。貧しい労働者の家に生れ,夜学で絵画,デザインを学ぶ。 1929年,パリのサンマルタン運河にのぞむ安ホテルでの生活を描いた『北ホテル』 Hôtel du Nordでポピュリスト賞を受賞。『オアシス荘』 Villa Oasis (1932) ,『日常生活』 Trains de vie (36) など,貧しい者への愛情に満ちた小説を著わす。ジッドとソ連を旅行中,客死。

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百科事典マイペディア 「ダビ」の意味・わかりやすい解説

ダビ

フランスの作家。各種の職を転々としたのち,1929年に《北ホテル》を発表,ポピュリスムの作家としての地位を確立。また第1次大戦従軍の体験を《プチ・ルイ》で描いた。ほかに《オアシス荘》《島》など。1936年ジッドらとソビエト旅行中に客死。

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普及版 字通 「ダビ」の読み・字形・画数・意味

毘】だび

火葬にする。

字通「」の項目を見る


【茶】だび

火葬。

字通「茶」の項目を見る

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