ダレイオス[2世](英語表記)Dareios II

世界大百科事典 第2版 「ダレイオス[2世]」の意味・わかりやすい解説

ダレイオス[2世]【Dareios II】

ペルシア帝国の王。在位,前423‐前404年。アルタクセルクセス1世の子。父王の後を継いだクセルクセス2世が45日にして弟ソグディアノスSogdianosに殺され,その6ヵ月半後にダレイオスがソグディアノスから王位を奪った。彼の時代,宮廷では異母妹の王妃パリュサティスParysatisが権勢をふるい,地方ではシリア,リュディア,メディアに相ついで反乱が起こり,これらはいずれも鎮圧されたが,中央集権体制の弱体化を示した。

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世界大百科事典内のダレイオス[2世]の言及

【ペルシア帝国】より

…彼の後を継いだカンビュセス2世は,前525年にエジプトを占領して古代オリエント世界の統一を実現した。前522年にマゴス祭司ガウマータGaumātaによる王位簒奪事件が起こり,帰国の途中でカンビュセスが亡くなると,アケメネス一族のダレイオス1世がガウマータを倒して王位に就いた。初期のペルシア帝国は,キュロス2世やカンビュセス2世が征服したそれぞれの国家の王に即位することによって成り立つ同君連合国家の形態をとっていたから,キュロス王統の断絶は臣属民族にとってペルシア支配の終了を意味した。…

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