アメリカの微生物学者・分子生物学者。A・D・ハーシェイの共同研究者として、1952年、バクテリオファージの遺伝物質がDNA(デオキシリボ核酸)であってタンパク質ではないことを示した。彼らは、放射性リンを加えた培地でファージを増殖させ、ファージDNAを放射性同位元素で標識し(この過程でファージタンパク質はリンをもたないので標識されない)、このファージを菌に感染させたのち、ブレンダーを用いてファージを菌より引き離し、標識したDNAが菌の内部に入ることを確かめた。また、DNAには含まれていない硫黄(いおう)でファージタンパク質を放射性標識した場合には、放射能は細菌内部には入らず、分離されたファージの外被の部分に残されることも確認した。これはハーシェイ‐チェイスの実験とよばれ、1944年に発表されたエーブリーの細菌の形質転換の結果を確認し、遺伝子の実体がタンパク質ではなくDNAであることを確立した実験であった。
[石館三枝子]
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