チッソ[株](読み)チッソ

百科事典マイペディア 「チッソ[株]」の意味・わかりやすい解説

チッソ[株]【チッソ】

化学肥料会社。野口遵(したがう)〔1873-1944〕が1906年に電力会社の曾木電気,1908年に日本カーバイド商会設立,同年,両者が合併して日本窒素肥料発足日窒(にっちつ)コンツェルンの中心会社として石灰窒素,硫安を製造。1950年企業再建整備法により第二会社として新日本窒素肥料発足,1965年現社名となり,石油化学事業にも進出水俣病の原因企業として責任を問われた。水俣病被害者への補償金等の支払いで,現在でも巨額の累積損失を計上している。1970年代以降,液晶やポリオレフィン複合繊維を開発するなど,技術力は高い。本社東京,工場水俣,守山,戸畑ほか。2011年資本金78億円,2011年3月期売上高2459億円。→化学工業
→関連項目旭化成[株]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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