チュメニ油田(読み)チュメニユデン(英語表記)Тюменская/Tyumenskaya

デジタル大辞泉 「チュメニ油田」の意味・読み・例文・類語

チュメニ‐ゆでん【チュメニ油田】

ロシア連邦チュメニ州南部からトムスク州にかけての大油田群。オビ川中流域にある。第3バクー油田。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「チュメニ油田」の意味・読み・例文・類語

チュメニ‐ゆでん【チュメニ油田】

  1. ロシア連邦中西部、チュメニ(Tyumen')州南部からトムスク州にかけての大油田群。オビ川中流域にある。第三バクー油田。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チュメニ油田」の意味・わかりやすい解説

チュメニ油田
ちゅめにゆでん
Тюменская/Tyumenskaya

ロシア連邦、西シベリアのチュメニ州を中心とする油田群の総称。1953年、チュメニ州西部のベリョーゾボ・ガス田が西シベリアの最初の発見となり、以後西シベリアでの油田、ガス田の開発が進められていった。ウラル山脈エニセイ川の間にある西シベリアの油田開発は、第二次世界大戦後に始まり、現在はロシア第一の石油生産地域となっている。同地域には、65年に発見されたサモトゥロル油田や66年に発見されたウレンゴイ・ガス田をはじめとする、巨大な油田やガス田が数多く存在している。1980年代に、当時のソ連と日本の共同開発のチュメニ油田開発プロジェクトが、両国間の課題となった。

[田中正三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「チュメニ油田」の解説

チュメニ油田

ロシアにある油田。同国中部、西シベリアのチュメニ州周辺にある油田群の総称。1965年に発見された同国最大級のサモトロール油田などがある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のチュメニ油田の言及

【オビ[川]】より

…本流はバルナウル,ノボシビルスクを過ぎ,西シベリア低地を流れるが,中流部は多くの分流に分かれる。ここには石油・天然ガスの埋蔵があり,分流の砂州にはサモトロルなどの油田が稼行されて,いわゆるチュメニ油田の主要部をなしている。河口に約4000km2の広大な三角州をつくってオビ湾に終わる。…

【チュメニ】より

…チュメニ州には全域に100以上の豊富な油田,ガス田があり,53年以降大々的に採掘され,同州はバクー地区に代わって旧ソ連第1の石油・天然ガス生産地となった。日本ではスルグート油田,サモトロール油田,ニジネワルトフスク油田などオビ川中流域の油田を総称して〈チュメニ油田〉と呼んでいる。【山本 敏】。…

※「チュメニ油田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android