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「テネシー[州]」の意味・わかりやすい解説
テネシー[州]【テネシー】
米国南部の州。略称Tenn.,TN。東西に細長い州で,東部はアパラチア山脈,中部はその山麓丘陵,西部はミシシッピ・テネシー川沿いの低地。TVA(テネシー川流域開発公社)設立以来工業化が急速に進み,化学,食品加工,繊維,鉄鋼などの工業が行われる。亜鉛,リン,石炭の鉱産がある。牛,豚の飼育をはじめ,綿花,タバコ,小麦,トウモロコシの栽培が盛ん。林業も重要。住民の黒人の割合は16%で南部州としては低い。チェロキー,チカリー族の住むこの地に1540年,スペイン人が侵入。1796年連邦加入。西部の英雄デービー・クロケット,第7代大統領アンドリュー・ジャクソンの出身地としても知られる。《テネシー・ワルツ》が州歌。州都ナッシュビル。最大都市メンフィス。10万6798km2。654万9352人(2014)。
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テネシー[州]【Tennessee】
アメリカ合衆国南部の州。略称Tenn.。連邦加入1796年,16番目。面積10万9411km2,人口532万(1996)。州都ナッシュビル,最大都市メンフィス。東西700kmにおよぶ細長い州で,東部はアパラチア山脈,中央部はテネシー川やカンバーランド川などにきざまれた丘陵,盆地からなり,西端部にはミシシッピ川のつくる沖積平野が広がる。これら3地域は,経済的・文化的にも独特の地域性をもっている。内陸性の湿潤温暖気候で,夏は蒸し暑く冬は寒く雪も降り,年降水量は1100~1500mm程度。
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