ある観念をまとめて表現・主張する文章。定立あるいは措定(そてい)ともいう。定立に対立するのがアンチテーゼAntithese(ドイツ語。反定立)で、特定の肯定的主張に対応する否定的主張をいう。両方の矛盾・対立が統一された状態をジンテーゼSynthese(ドイツ語。総合)という。カントの二律背反では、同等の権利をもって語ることのできる、世界についての根本主張の最初の肯定的なほう、たとえば「自由は存在する」が定立であり、反定立は「自由は存在しない」である。フィヒテは、自我と非我の対立を、両者をともに可能にする第三者の内に総合する立場を、「定立―反定立―総合」と定式化した。
[加藤尚武]
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
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