精選版 日本国語大辞典 「テーブル」の意味・読み・例文・類語
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食事、応接、会議などに使う台形の家具で、脚と甲板(こういた)からできている。和名では卓または卓子と書く。卓と机とはよく似ているが、前者は方向性がないもの、後者は方向性があるものとして区別すると、わかりやすい。
[小原二郎]
テーブルの主要なものは、次のようである。
[小原二郎]
甲板の形には長方形、方形、楕円(だえん)形、円形などがある。甲板を折り畳むものや、引き出して広く使うものもある。材料としては家庭用はほとんど木材で、ナラ、ブナ、サクラ、カバなどが使われる。実用品として甲板の表面にメラミン化粧板を張り付けたものが普及しているが、最近では木製のものに人気がある。高級品にはチークやウォールナットの化粧板が使われる。標準的な寸法は1人分として幅60センチメートル、奥行45~50センチメートルを見込めばよい。甲板の高さは60~70センチメートルが適当である。
[小原二郎]
甲板の形は長方形のものが多い。材料は食事用テーブルとほぼ同じであるが、高級なものが好まれる。甲板の高さは40~60センチメートル程度である。
[小原二郎]
応接用テーブルの小型のものをいう。数個のテーブルが重ね合わせられるようになっていて、必要に応じて分けて使う形式のものをネストテーブルという。
[小原二郎]
長方形のものが多いが、楕円形およびその変形、円形などもある。材料としては木製とスチール製およびその混合型が一般的であるが、木製は高級向きで、スチール製および混合型は実用向きである。オフィス用の会議テーブルについてはJIS(ジス)(日本工業規格)があって、寸法のよりどころが決まっており、高さは70センチメートルと67センチメートルになっている。
[小原二郎]
壁面に沿って置く装飾用テーブルのことであるが、もとは配膳(はいぜん)用のものであった。
なおそのほかに、和室で使うものに座卓とちゃぶ台がある。座卓は和風の応接卓子で、材料にシタン、コクタンなどの唐木(からき)を使うので、唐机(からつくえ)ともいう。脚の形によって雷紋、しゃもじ、ばちなどの呼び名がある。ちゃぶ台は食卓で、脚は固定式と折り畳み式とがある。戦前にはほとんどの家庭で使われた必需品であったが、いまでは椅子(いす)式のテーブルにかわって、あまりみられなくなった。
[小原二郎]
古代エジプトではテーブルは神への供物用と貴族の食事用が基本形であった。ギリシアでも両者は同じ形をしている。古代ローマでは木材のほかにブロンズや大理石のテーブルがつくられ、脚には彫刻が施されてしだいに豪華になった。
中世になると甲板と脚とを分解できる食卓がつくられた。ルネサンス時代には甲板は脚に固定され、豊富な装飾彫刻が施された。さらにバロック時代になると象眼(ぞうがん)、寄木、塗金が加わっていっそう豪華なものになった。しかし19世紀に入ると、装飾性よりも機能性が重視されるようになり、形は単純になっていった。
[小原二郎]
卓の始めは祭祀(さいし)用、食事用で、台盤(だいはん)や案(あん)がその基本形であった。のちに経机がつくられ、室町時代に出文机(だしふづくえ)が現れて、筆記用のものとして分かれていった。
[小原二郎]
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出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
…西方へはローマ帝国によりヨーロッパ全域とイギリスに伝えられ,中世以後すべての階層に流行した。升目は細長い三角形に変化しターブルtable,タボラtavola,トリックトラックtrictrac,プッフシュピールPuffspiel,テーブルtable,17世紀以後はバックギャモンbackgammonなどと異なった名称で呼ばれているが,すべて同一のゲームである。バックギャモンは,現在でもヨーロッパから中近東にかけて最もよく行われている盤上ゲームである。…
※「テーブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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