トルクメンバシ(その他表記)Turkmenbaşi

デジタル大辞泉 「トルクメンバシ」の意味・読み・例文・類語

トルクメンバシ(Türkmenbaşy)

トルクメニスタン西部港湾都市。旧称クラスノボーツクカスピ海東岸、トルクメンバシ湾に面し、アゼルバイジャンの首都バクーフェリーで結ばれる。鉄道交通海運要衝。旧ソ連時代に石油精製が始まり、工業都市として発展した。

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改訂新版 世界大百科事典 「トルクメンバシ」の意味・わかりやすい解説

トルクメンバシ
Turkmenbaşi

中央アジア,トルクメニスタン共和国,カスピ海東岸の港湾都市。人口7万(1999)。1869年ストレトフ将軍指揮下のロシア軍によって要塞として建設され,96年ここを起点とする中央アジア鉄道建設後発展した。1918年夏イギリスの革命干渉軍に占領され,付近でバクー・ソビエトの26人の人民委員が射殺された。バクーとはフェリーでつながり,綿花等の積出し穀物木材搬入が行われる。石油精製・造船・食品加工業などが盛んである。1869年からクラスノボーツクKrasnovodskと呼ばれたが,93年現名に改称
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トルクメンバシ」の意味・わかりやすい解説

トルクメンバシ
Turkmenbashi

旧名クラスノボツク Krasnovodsk。トルクメニスタン西部,バルカン州の都市。カスピ海の東岸に湾入するクラスノボツク湾の北岸に位置する港湾都市。 1869年にロシアの要塞として建設され,96年サマルカンド方面から通じる中央アジア鉄道の終点となってから発展。同鉄道からカスピ海,ボルガ川水系へ続く通商路の積替え港で,カスピ海対岸のバクーとの間に鉄道フェリーがある。小麦,木材,消費物資を移入し,綿花,石油,水産加工品などを移出する。ネビトダグ油田から石油パイプラインが引かれ,製油石油化学工業が発展。船舶修理,水産物加工,食肉などの工場もある。人口5万 9500 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トルクメンバシ」の意味・わかりやすい解説

トルクメンバシ
とるくめんばし
Turkmenbashi

中央アジア、トルクメニスタン共和国にある都市。旧称クラスノボーツクKrasnovodsk。人口6万3000(1995)。カスピ海東岸、トルクメンバシ湾(クラスノボーツク湾)北西部に位置する港町で、カスピ海西岸の都市バクーとは海上交通で結ばれている。トランス・カスピ鉄道、中央アジア鉄道の起点で、貨物積換え地として重要な役割を果たす。精油、石油化学、造船、食品(魚・食肉加工)などの工業が発達。1869年に帝政ロシアの軍事拠点として誕生し、ソビエト政権の樹立後、パイプラインの設置により石油精製工場がつくられ、化学工業都市となった。

[山下脩二]

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百科事典マイペディア 「トルクメンバシ」の意味・わかりやすい解説

トルクメンバシ

トルクメニスタンの西部の都市。カスピ海東岸の小湾に臨む港湾都市で,かつてはクラスノボーツクと呼ばれていた。1869年にロシアの要塞として建設され,1896年にカスピ海地方と中央アジアを結ぶ鉄道の起点となって発展した。対岸のアゼルバイジャンのバクーとの間にはフェリーが通ずる。石油,天然ガスのパイプラインの終点で,石油精製や石油化学工業が行なわれ,綿花など農産物とともに積出されている。人口7万人(1999)。

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