トロアの和約(読み)トロアのわやく(英語表記)Treaty of Troyes

百科事典マイペディア 「トロアの和約」の意味・わかりやすい解説

トロアの和約【トロアのわやく】

百年戦争中の1420年,中部フランスのトロアTroyesでアジャンクールの戦の後に英・仏が結んだ和約。大勝した英国王ヘンリー5世は,フランス国王シャルル6世とブルゴーニュ公フィリップに,自分がシャルル6世の娘カトリーヌと結婚してフランス王位継承権を得ることを約束させた。
→関連項目シャルル[7世]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トロアの和約」の意味・わかりやすい解説

トロアの和約
トロアのわやく
Treaty of Troyes

百年戦争中,アザンクールの戦いの敗北後,フランス王シャルル6世イングランド=ブルゴーニュ連合勢力によって押しつけられた和平条約。 1420年5月 21日締結。フランス王位はイングランド王が兼ねること,国王の大権はただちにイングランド王が継受行使するが王の称号の取得はシャルル6世の死後まで延期されること,フランス王女とイングランド王ヘンリー5世の結婚などを定めた。フランスの皇太子シャルル (のちのシャルル7世) は王位継承権を奪われた。

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