ドキュメンタリー劇(読み)ドキュメンタリーげき(英語表記)Dokumentartheater[ドイツ]

世界大百科事典 第2版 「ドキュメンタリー劇」の意味・わかりやすい解説

ドキュメンタリーげき【ドキュメンタリー劇 Dokumentartheater[ドイツ]】

1920年代にドイツ発展した演出方法とそれによるドラマ総称。〈記録演劇〉ともいう。演出家ピスカートルがパケAlfons Paquet(1881‐1944)の《旗》(1924),《津波》(1926)などの演出にあたって映写機などドキュメンタル機器を用いたのがはじまりで,事実性の強調に写真や映画が利用された。その後オーディオ・ビジュアル機器の開発,発展もともなってこの演出方法は,社会性を重んじる左翼的演劇以外にもひろまった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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