改訂新版 世界大百科事典 「ドレ」の意味・わかりやすい解説
ドレ
Gustave Doré
生没年:1832-83
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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フランスの画家、挿絵画家。ストラスブール生まれ。早くから素描の才を示し、石版画を手がける。パリの高校在学中の15歳のとき、出版者フィリッポンの依頼を受けて『ジュルナール・プール・リール』紙に挿絵を掲載するようになり、1854年にはラブレーの挿絵、翌年にはバルザックの『風流滑稽譚(こっけいたん)』の挿絵で名をあげた。その後もラ・フォンテーヌ、『ドン・キホーテ』、聖書などさまざまな書物の挿絵を制作する一方、クリミア戦争やロンドンのスラム街での取材による挿絵など、なかばルポルタージュ的なものも描いている。挿絵画家としての彼の名声はきわめて高かったが、パリでは彼の油彩はさほどの評価を受けなかった。しかし、ロンドンでは早くから評価され、「ドレ・ギャラリー」の設立は1867年である。ゴッホの名作『囚人たちの運動』は、彼の『ロンドン巡礼』の一葉によっている。パリに没。
[中山公男]
『山室静著『ドレ画 聖書物語』(1979・社会思想社)』
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…スイスには20世紀初めのクライドルフErnst Kreidolf(1863‐1956)などをはじめとして清純な画風の人々が多く,ポスターで活躍するかたわらアルプスの山村を舞台にした生活感あふれた絵本を描くカリジェAlois Carigiet,軽妙洒脱な線描のフィッシャーHans E.Fischer,重厚な写実でグリム童話を絵本化するホフマンFelix Hoffmannなど,いずれも美しく気品のある最高に芸術的な絵本をおくりだしている。
[フランス]
フランスでは,ブッシュにも影響をあたえたロドルフ・テプフェル(1799‐1846)を先導として,達者なカリカチュアを描いたG.ドレがあり,ド・モンベルBoutet de Monvel(1850‐1913)が《ジャンヌ・ダルク》(1896)その他の絵本を描くにいたって,ついにフランスの絵本が世界を支配した。ついで手描きの型紙で彩色したアンドレ・エレやエディ・ルグランが,1930年代に入り《ペール・カストールの画帖》にフョードル・ロジャンコフスキーF.S.Rojankovsky,ナタリー・パランが石版画により新鮮な写実的画風で成功を収める。…
※「ドレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
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