食の医学館 「ナノハナ」の解説
ナノハナ
《栄養と働き&調理のポイント》
○栄養成分としての働き
ナノハナは、アブラナのつぼみと花茎を食用にするものです。
栄養価の高い野菜で、カロテン、ビタミンC、B2などのビタミン類とカリウムや鉄などのミネラルをたっぷり含んでいます。
カルシウムの含有量は野菜のなかでも多く、ビタミンCもホウレンソウの約4倍近く、カロテンもピーマンの5倍です。
これらの栄養素が総合的に働いて抵抗力を高め、かぜなどの感染症を予防するほか、美肌、ストレス緩和などに有効に働きます。
また、豊富なビタミン類やカリウムは、高血圧、動脈硬化の予防にも効果を発揮します。さらに、鉄分や葉緑素、葉酸(ようさん)が貧血予防に役立ちます。
最盛期は2~3月。葉の色が濃く、つぼみがそろっていて色がきれいなものを選びましょう。
やわらかく、クセがないので、さっとゆでておひたしや和えものにして食べましょう。また、さっとゆでてパスタの具やサラダにしてもおいしく食べられます。
酢を加えたおひたしを食べると整腸作用があり、大腸がんを予防するともいわれています。