デジタル大辞泉
「ナノ」の意味・読み・例文・類語
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知恵蔵
「ナノ」の解説
ナノ
インドの自動車メーカー、タタ・モーターズがインド国内で発売する低価格乗用車。2008年に10万ルピー・カーとの触れ込みで公表され大きな話題になった(当時の為替レートで約28万円)。その後の経済情勢などの変化により、最安値モデルで価格約11万ルピーの新型「ナノ」が09年4月に予約販売された。納車の予定は7月から。同社は「ナノ」の欧米市場への進出も検討している。
インドでは、日本の自動車メーカー、スズキ傘下の自動車会社が、軽自動車アルトをベースにしたマルチ800などの小型自動車の販売実績を伸ばし、新車販売台数はスズキの日本国内の販売台数をしのぐほどになっている。この背景には、インド経済の急成長によって2億人を超えたといわれる、年収2千ドルを上回る「中間層」の勤労者の購買力がある。ナノの価格はマルチ800のほぼ半額で「中間層」の年収程度。タタのラタン会長が「これまで車を所有できなかった層に、4輪車の快適で安全な移動空間を提供できる」と述べるように、インドの自動車市場に大きな変革をもたらすと考えられている。
ナノは624ccの2気筒ガソリンエンジンを後部に搭載し後輪を駆動するRR方式。トランスミッションは4速MTのみで、最安値モデルではオーディオやエアコンなどはオプションとなる。燃費23.6km/リットル、CO2排出量101g/kmはインドでは最高水準。性能は日本の軽自動車と比較しても名目上大きくは見劣りしないが、徹底したコスト削減で低価格を達成したという。09年5月の集計で予約申し込みは、当初見込みの50万件を大きく下回る20万件にとどまったものの最上位モデルが半数を占めた。新工場の稼働がまだなので、当初の計画通り10万台を生産し抽選によって割り当てる。
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ナノ
nano
ある量を表すときの単位につける接頭語で,10⁻9倍の意味。記号にはnを用いる。国際単位系(SI)でSI接頭語の一つとして採用されている。例えば,1×10⁻9sという非常に短い時間は1ns(ナノ秒),非常に短い距離1×10⁻9mは1nm(ナノメートル)と表すことができる。
執筆者:大井 みさほ
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ナノ
10億分の1を表す単位。原子や分子の配列をナノメートル(1ミリの100万分の1)スケールで操作・制御することで、現存する物質とは異なる構造、性質の物質を作り出す技術をナノテクノロジーという。国会図書館の全情報を収められる角砂糖大のメモリーの開発など、IT分野でもその応用が期待されている。
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ナノ
nano-
単位の 10-9 倍 (10億分の1) を表わすSI接頭語。記号は n 。たとえば 1ns=10-9s である。ギリシア語のナーノス (小人) に由来する。
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ナノ
インドのタタ・モーターズが2008年から製造、販売している乗用車。4ドアセダン。リアエンジンの後輪駆動方式を採用。世界で最も安価な自動車として知られる。
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出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報