デジタル大辞泉 「ノート」の意味・読み・例文・類語
ノート(note)
1 書き留めること。また、書き留めたもの。記録。手記。覚え書き。「
2 注解。注釈。「フット
3 「ノートブック」「ノートパソコン」の略。
4 音楽で、音。楽音。音調。「ブルー
5 インターネット上で、個人が文章・画像・音声などを公開できる配信サービスの一。また、それを提供する日本の企業。平成26年(2014)サービス開始。
[類語](1)控える・
筆記帳の総称。一般には学習用のものを指す。江戸時代,寺子屋では手習草紙と称して,半紙を綴じたものに手習いの練習をしていた。1887年(明治20)ころには,鉛筆で記入する雑記帳または帳面と呼ばれた和紙(更紙)製のものが小学生の学習用に用いられた。大学ノートは,1884年に東京大学前の松屋が販売したものが最初といわれる。しかし当時はまだ洋紙が輸入されておらず,更紙製だった。97年ころになってドイツやイギリスから洋罫紙(フールスキャップ)が輸入され,これを国内で仮綴じしたものが売られるようになった。小学校用も明治末には洋紙のノートへと移行した。第1次世界大戦後には国内で洋紙が作られるようになり,和紙のものは特殊なものを除き姿を消した。昭和初期には,らせん状の針金で綴じたスパイラルノートがフランスから輸入され,単語帳などに使われた。第2次世界大戦中はノートは配給制だったが1948年自由化された。73年にはカラー写真入りの表紙と〈百科記事〉の入った学習帳が売り出された。
ノートの判型は大正時代以来A5判であったが,現在は小学生用は教科書の大きさにあわせ学用3号(179mm×252mm),大学ノートはB5判が多い。ルースリーフバインダーは,輸入品を参考に,大正初期に四つ穴のものが考案された。1950年国税庁が正式帳簿と認め,また戸籍簿にも採用されたことから,需要が増した。
執筆者:角田 暁子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…信任状や全権委任状を持っていない。 ノートnotes通牒ともいわれ,外交文書中最も重要なもので,使節団長が相手国政府にあてたものである。外交文書にはこのほか,口上書note verbale,覚書mémoireがあるが,それぞれフォーマルな程度を低くする。…
…おりしも日本の洋紙工業は,鉛筆とまったく軌を一つにして,1900年代から本格的量産体制に入り,10年代には和紙生産量を追い抜いて海外へ輸出するようになり,国内でも輸入洋紙に代わる安価な国産洋紙が豊富に用いられるようになった。学校でも,高価な手すき和紙に代わって安価な洋紙(ザラ紙)とその洋紙をとじ合わせた雑記帳(子ども用ノートブック)が使用されはじめており,この洋紙と筆記具としての鉛筆とが結びつくことにより,子どもの学習はきわめて大きな変貌をとげることになった。低品質の鉛筆は学童用の〈五厘鉛筆〉〈一銭鉛筆〉として,小学校を通じての一本売りにより急速に普及した。…
※「ノート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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