ハギア・ソフィア(読み)ハギアソフィア

百科事典マイペディア 「ハギア・ソフィア」の意味・わかりやすい解説

ハギア・ソフィア

トルコイスタンブールにあるビザンティン建築の代表的遺構ギリシア語で〈聖なる叡智〉の意。ユスティニアヌス帝が537年献堂したものが現存。ビザンティン諸皇帝の廟(びょう)所であったが,15世紀にトルコのモスクとなり,1935年以降は博物館集中式プランバシリカ式プランの融合を特色とし,壁面は多色大理石と金地モザイクで飾られている。
→関連項目イスタンブールビザンティン帝国

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世界大百科事典(旧版)内のハギア・ソフィアの言及

【トラブゾン】より

…【長場 紘】
[美術]
 トレビゾンド帝国時代にその首都として繁栄し,多くの教会堂が建立・再建され,また既存の教会堂が壁画で飾られたが,現在,そのすべては廃墟と化するかモスクに改修されるかしている(9世紀建立の市最古の聖アンナ教会(壁画は14世紀),〈金曜モスク〉として改修された聖エウゲニオス教会,旧主教座教会クリュソセファロス)。しかし,ほぼ完全に残されて当時の隆盛を伝える唯一のものに西郊のハギア・ソフィア教会がある。同教会は1204年ころバシリカ式教会として建立され,13世紀中ごろマヌエル1世の統治期に円蓋を有するギリシア十字型プランに改築され,壁画で飾られた。…

※「ハギア・ソフィア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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