南部アフリカ,南ローデシア(現,ジンバブウェ)の第4代首相(在任1933-53),ローデシア・ニヤサランド連邦の初代首相(1953-56)。イギリス連邦諸国中で最も長く首相を務めたことで知られ,1955年子爵の称号を受けて後はマルバーン卿Viscount Malvernと呼ばれた。イギリスに生まれて外科医の修業をし,28歳で南ローデシアに渡って開業した。1924年政界に入り,与党ローデシア党の議員として活動を始めた。31年モファット内閣の経済政策を不満として同党から離脱し,新たに改革党を組織して党首となり,33年の総選挙に勝って連立内閣の首班の地位を得た。翌34年統一党の名で両党を糾合してからは,いわゆる〈人種間協調〉政策を打ち出して,大恐慌後の経済立直しをはかったが,結果的には白人入植者の利益を擁護するために人種隔離政策を強化した。40年代末以降はウェレンスキーと手を組んで南北ローデシアの合体をもくろみ,イギリス政府と交渉してニヤサランドを含む連邦を成立させた。
執筆者:星 昭
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