ハクサンシャクナゲ(白山石南花)(読み)ハクサンシャクナゲ(英語表記)Rhododendron fauriae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ハクサンシャクナゲ(白山石南花)
ハクサンシャクナゲ
Rhododendron fauriae

ツツジ科常緑低木で,アジア東部の亜寒帯高山に生じ,日本では北海道,本州四国亜高山帯の林中に生える。また,ときには高山帯のハイマツと混生する。幹は太くて丸く,若木のときは緑色を帯びる。葉は常緑で厚く,細長い長円形で長さ6~15cmあり,下面は淡緑色をしている。花は夏に咲き,白色でしばしば微紅色をなし,径 4cm前後,枝の頂端に数個が放射状に集ってつく。萼は小さく目立たない。花弁は漏斗形で5枚に裂ける。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android