ハマギク(読み)はまぎく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハマギク」の意味・わかりやすい解説

ハマギク
はまぎく / 浜菊
[学] Nipponanthemum nipponicum (Fr. ex Maxim.) Kitam.
Chrysanthemum nipponicum Matsum.

キク科(APG分類:キク科)の多年草。茎は木化して基部から叢生(そうせい)し、高さ0.5~1メートル。葉は互生し、匙(さじ)形で無柄、質は厚く、表面光沢がある。9~11月、径約6センチメートルの頭花をつける。頭花は白色舌状花と黄色の管状花からなり、やや長い柄がある。海岸の崖(がけ)や砂丘に生え、青森県から茨城県の太平洋側に分布する。江戸時代から栽培されている。

[小山博滋 2022年3月23日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ハマギク」の意味・わかりやすい解説

ハマギク

キク科の亜低木。関東〜東北地方の太平洋側の海岸にはえ,庭にも植えられる。茎は太く,高さ0.5〜1m。葉は対生し肉質で光沢がある。頭花は径約6cm,白色の舌状花と黄色の筒状花からなり,9〜11月開花。後に,長さ3mm内外で冠毛のある果実を結ぶ。
→関連項目キク(菊)

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