ハリケーン(英語表記)hurricane

翻訳|hurricane

デジタル大辞泉 「ハリケーン」の意味・読み・例文・類語

ハリケーン(hurricane)

大西洋西部のカリブ海メキシコ湾で発生する、暴風雨を伴う強い熱帯低気圧最大風速が毎秒33メートル以上のものをいう。
[類語]台風低気圧熱帯低気圧雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風爆風ストームサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ハリケーン」の意味・読み・例文・類語

ハリケーン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] hurricane ) メキシコ湾・西インド諸島付近などで発生する強い暴風雨。気象学上では東経一八〇度以東に発生する熱帯低気圧のうち、最大風速が毎秒三三メートル以上のものをさす。
    1. [初出の実例]「北米の南方では我がタイフーンの代りにその親類のハリケーンを享有し」(出典:災難雑考(1935)〈寺田寅彦〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ハリケーン」の意味・わかりやすい解説

ハリケーン
hurricane

日本では北大西洋西部のカリブ海やメキシコ湾で発生する強い熱帯低気圧(日本でいう台風)のみを呼ぶことも多いが,世界気象機関(WMO)では,東経180°以東の太平洋と大西洋にある熱帯低気圧のうち,最大風速が33m/s以上のものと定義している。発生は北半球に限られ,年間発生数は太平洋で平均約6個,大西洋で平均約5個である。とくに大西洋のものは大暴風雨を伴って西インド諸島,中央アメリカ,北アメリカのメキシコ湾岸をしばしば襲い,広い地域にわたって農作物や建物に大きな被害を及ぼすことがある。9月を中心に8月から10月に多く発生し,7月に発生するものは西進するものが多く,秋に発生するものは進路を西からしだいに北東に変えフロリダ半島に向かうものが多い。太平洋のものも9月を中心に8月,10月に多く発生し季節により進路を変える。アメリカは1953年よりアルファベット順の女性名をつけて呼ぶようになり,79年からは男性名と女性名を交互につけている。ハリケーンはスペイン語のウラカンhuracánに由来するが,これはもとはカリブ海原住民の風の神の名から出ていることばである。
台風
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

知恵蔵 「ハリケーン」の解説

ハリケーン

北大西洋や北太平洋東部などにある熱帯低気圧で、最大風速が秒速33m以上のもの。インド洋のサイクロンや台風と性質は同じ。命名される発生数は年間約10個。2005年8月、米国に上陸した「カトリーナ」では1500人以上の死者が出た。ハリケーンの強さは1分間の最大風速を基に5つのカテゴリーに分けられる。カテゴリー1:32.7m/s〜、2:42.4m/s〜、3:49.1m/s〜、4:58.4m/s〜、5:69.2m/s〜。カトリーナの最盛期はカテゴリー5で、上陸時は3だった。

(饒村曜 和歌山気象台長 / 宮澤清治 NHK放送用語委員会専門委員 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ハリケーン」の解説

ハリケーン〔映画〕

①1937年製作のアメリカ映画原題《The Hurricane》。監督:ジョン・フォード、出演:ジョン・ホール、ドロシー・ラムーア、メアリー・アスターほか。第10回米国アカデミー賞録音賞受賞。
②1979年製作のアメリカ映画。原題《The Hurricane》。①のリメイク。監督:ヤン・トロエル、出演:ミア・ファロー、ジェイソン・ロバーズ、マックスフォン・シドーほか。

ハリケーン〔小説〕

英国の作家デズモンド・バグリーの冒険小説(1966)。原題《Wyatt's Hurricane》。

ハリケーン〔曲名〕

日本のポピュラー音楽。歌は日本のバンド、シャネルズ。作詞:湯川れい子、作曲:井上大輔。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

百科事典マイペディア 「ハリケーン」の意味・わかりやすい解説

ハリケーン

大西洋西部,カリブ海,メキシコ湾方面で発生する暴風を伴った熱帯低気圧。年間の発生数約14個で,北上し北米東岸やメキシコ湾沿岸部に被害を与えることがある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android