ハレ(民俗)(読み)はれ

百科事典マイペディア 「ハレ(民俗)」の意味・わかりやすい解説

ハレ(民俗)【はれ】

ふだんの生活を示すに対し,年中行事冠婚葬祭などが行われる改まった場合をいう。ふだんと違った衣服晴着)をつけ,おせち料理などの特別の料理をつくり,神や近所の人びとと共飲共食する。米も酒も古くはハレの日の飲食物であった。日常性を示す褻と対照した場合は不祝儀をも含むことになる。またハレが神聖性を意味する場合には穢れ・不浄性と対立する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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