ハンバーガー・ステーキ,あるいはたんにハンバーガーともいう。1884年ごろアメリカに出現した肉料理の一種。ミンチ状の牛肉に調味料を加えてまとめ,ステーキ風に焼いたもの。牛,子牛,豚の肉を合いびきにしたり,タマネギのみじん切りを加えてパン粉や卵でつなぐこともある。名称の由来については定説はないが,ドイツのハンブルクの名物だったタルタル・ステーキの系統をひくところから名づけられたといわれる。このステーキを丸いパンにはさんだものもハンバーガーと呼ばれ,1930年前後にはハンバーガー・スタンドのチェーン店ができてホットドッグと並ぶアメリカの代表的な軽食となった。日本では70年にアメリカのマクドナルドが出店して以来,ファースト・フードの流行とともに若年齢層を中心に定着した。
執筆者:辻 静雄
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ひき肉につなぎの材料を加えて調味したものを小判形、丸形などにして焼いた料理。ドイツのハンブルクで、労働者たちが安価な堅い肉をひき肉にして焼いたのが始まりとされ、作り方が簡単なので世界的にも利用されている。牛肉または牛・豚を混ぜたものをひき肉にし、タマネギのみじん切りと牛乳に浸した食パン、卵、ナツメグ、塩、こしょうで調味する。これを1個120~140グラムぐらいの楕円(だえん)形か丸形にし、厚さ1.5センチメートルぐらいにして焼く。ソースは家庭向きには、肉を焼いたフライパンに小麦粉、トマトケチャップ、ウスターソースをあわせて煮立てたものを用いるとよい。
[小林文子]
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