ハンメルフェスト(英語表記)Hammerfest

デジタル大辞泉 「ハンメルフェスト」の意味・読み・例文・類語

ハンメルフェスト(Hammerfest)

ノルウェー北部の港湾都市。クバレイ島西岸にある不凍港で、北極海漁業基地

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハンメルフェスト」の意味・わかりやすい解説

ハンメルフェスト
Hammerfest

ノルウェー北部,フィンマルク県北西部の町。世界最北の町の一つで,ノルウェー北端ノールカップ (岬) の南西約 100km,クバレイ島西岸に位置する。 1789年自治権獲得。 1809年イギリス海軍により,91年火災により,1944年ドイツ軍によって破壊されたが,その都度復興し,フィンマルク県西部の商業中心地の一つとなった。暖流影響で,1月も氷点下になることが少く,不凍港をもつことで知られる。 11月下旬から1月下旬まで太陽が見えず,5月中旬から7月下旬まで白夜となる。魚肉・魚油加工,船舶修理などが行われ,肝油などを輸出する。人口 6934 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハンメルフェスト」の意味・わかりやすい解説

ハンメルフェスト
はんめるふぇすと
Hammerfest

ノルウェー北端に近いクバレイKvaløy島の西岸にある町。北緯70度40分に位置する。人口9027(2002)。300年の歴史をもつ貿易の中心地であるが、第二次世界大戦中ドイツ軍に占領され、撤退の際完全に破壊された。いまは近代的な教会や住宅が整然と建ち並び、周囲地形と調和した美しい景観をみせている。漁業基地として、魚や肝油の取引が行われる。クバレイ島には毎夏サーミ人が4000頭ほどのトナカイを連れてテントを張る。5月17日から7月28日まで「真夜中の太陽」(白夜)がみられる。

[竹内清文]

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世界大百科事典 第2版 「ハンメルフェスト」の意味・わかりやすい解説

ハンメルフェスト【Hammerfest】

ノルウェー最北のフィンマルク州北西部クバル島にある世界最北端の町(北緯70゜39′48″)。人口6900(1991)。古くから西フィンマルクの交通,漁業の中心で,基幹産業はフィンドゥス社の冷凍部門である。町となったのは1789年だが,長らく人口が増加しなかった。1914年までロシアとの白海交易(ポモール交易)の重要な中心であった。1890年の大火の後近代化されたが,1944年11月にドイツ軍によって焼き払われた。

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百科事典マイペディア 「ハンメルフェスト」の意味・わかりやすい解説

ハンメルフェスト

ノルウェー北部の港町。北東大西洋暖流の影響でヨーロッパ大陸最北部(北緯70°40′)の不凍港。18世紀末以来捕鯨基地として栄え,水産加工が行われる。5月半ばから7月末まで白夜が続く。近年は観光業が盛ん。9600人(1993)。

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