デジタル大辞泉 「バイエルン州」の意味・読み・例文・類語 バイエルン(Bayern) ドイツ南部の州。州都ミュンヘン。穀倉地帯をなし、ブドウ・ホップの栽培も行われ、ビール醸造業が盛ん。英語名ババリア。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バイエルン州」の意味・わかりやすい解説 バイエルン〔州〕バイエルンBayern 英語ではババリア Bavaria。ドイツ南東部にある同国最大の州。州都ミュンヘン。南はオーストリア,東はチェコ,北はチューリンゲン州およびザクセン州,北西および西はヘッセン州およびバーデンウュルテンベルク州に接する。紀元直前にローマ人がそれまでの住民ケルト人を征服してここを属領としたが,その後ゲルマンの一部族の土地となり,8世紀末にフランク王国,のち東フランク王国に組込まれ,特に東フランク王国ではその中心となった。 10世紀以後はバイエルン公位の継承をめぐって長い間,争いが繰返されたが,12世紀後半からはウィッテルスバハ家が公位につき,同家の支配が 1918年のドイツ革命まで続いた。この間,公国は分割,統一や,フランス軍の侵入などの歴史を経たのち,1806年には王国に昇格。 1919年からはワイマール共和国に加ったが,その後まもなくナチスの地盤となった。第2次世界大戦後は大部分が連合軍の占領地となり,のちドイツ連邦共和国の成立とともにその一州となった。地形的には,南のアルプス,東のベーマーワルト,北のチューリンガーワルト,南西のシュウェービッシェアルプなど山地が多く,北西境界のマイン川,ネッカー川流域だけが比較的平坦となっている。産業の中心は商工業であるが,土地の約半分が農地,約3分の1が森林。南部ではコムギ,北部ではライムギを中心とし,マイン川河谷など一部ではブドウ,野菜などの栽培も行われる。工業はミュンヘン,アウクスブルク,ニュルンベルクを中心に輸送機械,農業機械,陶磁器,ガラス,紙,繊維など各種の製造業が立地し,ミュンヘンのビール製造は特に有名。アルプス周辺では観光業が中心である。面積 7万552km2。人口 1251万331(2010推計)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報