バスク自治州(読み)バスク(英語表記)País Vasco

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バスク自治州」の意味・わかりやすい解説

バスク〔自治州〕
バスク
País Vasco

スペイン北部の自治州。州都ビトリア。バスク三県と呼ばれるアラバ県ギプスコア県ビスカヤ県からなる。バスコンガダス地方とも呼ばれる。住民はおもにバスク人(→バスク族)で,バスク語を話す。中世にはムーア人の支配を受けず,19世紀まで実質上の自治を保有。スペイン内乱では反フランコ軍の拠点となった。1959年,フランス領内のバスク人とともにバスク祖国と自由 ETAを結成し,反政府活動を展開。1979年自治州となったが,スペインからの分離独立を求める運動は根強く,ETAはスペインに対するテロ活動を繰り返した。伝統的なバスク文化は都市化と工業化のため 20世紀末にはみられなくなった。中心都市ビルバオなどにスペイン有数の重化学工業地帯を擁する。面積 7235km2。人口 213万8453(2008推計)。(→バスク独立運動

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android