バーミキュライト(その他表記)vermiculite

翻訳|vermiculite

デジタル大辞泉 「バーミキュライト」の意味・読み・例文・類語

バーミキュライト(vermiculite)

蛭石ひるいしのこと。
蛭石高温で焼成した雲母状のもの。多孔質で保水性がよく、園芸土壌改良材や栽培用土とする。

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精選版 日本国語大辞典 「バーミキュライト」の意味・読み・例文・類語

バーミキュライト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] vermiculite ) =ひるいし(蛭石)

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改訂新版 世界大百科事典 「バーミキュライト」の意味・わかりやすい解説

バーミキュライト
vermiculite

(1)雲母系粘土鉱物の一種で,化学成分は(Mg,Ca)07(Mg,Fe2⁺,Al)60(Al,Si)80O20OH4・8H2O。単斜晶系に属し,板状結晶。へき開は{001}に完全。比重2.3,モース硬度1.5。無色,黄色,淡緑色,淡褐色を呈する。黒雲母を含む岩石の風化作用により生成した土壌中に黒雲母の変質物として存在する。また黒雲母,金雲母が酸性岩の接触変成作用や熱水変質作用により変質して生成する場合もある。この場合はその濃集部を採掘分離後焼成し,加熱して脱水膨張させ,断熱材や防音材として利用する。加熱したときの状態がミミズに似るのでラテン語のvermiculus(蠕虫)から命名。なおヒル(蛭)石と同義語として用いられることもある。
執筆者:(2)園芸で用いる土壌代替物の一種で,ある種のケイ酸塩鉱物をごく短時間1000℃で加熱したものをいう。多孔性の構造をもっており,軽くて通気性があり,多量の水を吸収することができる。また,高温で処理してあるので,病虫害の恐れがなく,蒸気消毒をせずに用いることができる。このため,ピートモス(湿地ミズゴケが堆積してできた泥炭)やパーライト火山岩の一種を1000℃前後の温度で焼いたもの)などと混合して,配合土を作ることがある。また,単独で挿木用の培地として用いることもある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーミキュライト」の意味・わかりやすい解説

バーミキュライト
ばーみきゅらいと
vermiculite

雲母(うんも)を主成分とする蛭石(ひるいし)を700℃以上の高温で焼いたもの。製品は多孔質でしかも重量の約6倍もの吸水能力をもつことから、園芸材料として土壌改良や育苗用土、栽培用土の配合資材、挿木用土などに用いられる。

[堀 保男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーミキュライト」の意味・わかりやすい解説

バーミキュライト

蛭石」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のバーミキュライトの言及

【松井源水】より

…玄水とも書く。大道芸人,香具師(やし)。昭和期までに17代を数える。松井家の元祖玄長は,越中礪(砺)波(となみ)の出身で,霊薬反魂丹(はんごんたん)を創製し,2代目道三のときに富山袋町に移住して,武田信玄から売薬御免の朱印を受けた。延宝・天和(1673‐84)のころに,4代目玄水が江戸へ出て反魂丹を売りはじめたが,その宣伝,販売のために,箱枕をいろいろと扱う曲芸〈枕返し〉や居合抜きなどを演じた。享保(1716‐36)ごろには,居合抜きのほか曲独楽(きよくごま)(独楽)を演ずるようになり,将軍家重の浅草寺参詣のおりには上覧に供して御成(おなり)御用の符を拝領した。…

※「バーミキュライト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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