古代エジプト文字の書体の一つで,神官文字と訳す。ヒエログリフをパピルスに速書するため発達した。末期には神官が宗教文を示すのに用いたのでこの名がある。漢字の行書にあたる。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…先王朝時代は遺跡・遺物に基づく考古学的研究が中心であり,第1王朝の成立(王朝時代の開始)とほとんど同時に文字史料が出現する。文字はいわゆるヒエログリフで,象形文字の原形を忠実に保存した狭義のヒエログリフ(聖刻文字),日常生活に使用されたヒエラティック(神官文字),前700年ころ出現するデモティック(民衆文字)の3書体があり,聖刻文字は主として記念碑や宗教テキストを金石に刻み,神官文字や民衆文字はパピルスやオストラコン(陶片や石灰岩片)に日常生活の記録類,学習教材,文学作品などを記している。エジプト語は古エジプト語,中エジプト語,新エジプト語と発展し,民衆文字で記された段階をデモティック語として新エジプト語から区別することもある。…
…またエジプト人は文字の神秘的な力を信じ,生命・安定などを意味する文字の形を陶製・金属製などの護符として用いた。ヒエログリフを漢字の楷書になぞらえるなら,行書にあたるものは〈ヒエラティックhieratic〉で,おもに木棺やパピルスに葦ペンと黒インキ(まれに赤インキ)を用いて書かれ,行文は通常右→左横書きであった。ヒエログリフとヒエラティックとはともに古期・中期・後期(または新期)エジプト語を記すのに用いられ,前者による碑銘には来世に関する書,神々の賛歌,王・高官の業績録などがあり,後者による文書には宗教書,文学作品,科学書などがある。…
※「ヒエラティック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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