精選版 日本国語大辞典 「ヒッパルコス」の意味・読み・例文・類語
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生没年不詳。古代ギリシアの天文学者。小アジアのニカイア出身。紀元前2世紀後半に活躍。彼の宇宙観は天動説であるが、天文観測でいくつかの重要な業績をあげ、その成果はプトレマイオスの『アルマゲスト』Almagestに採録され、後世の天文学の基礎を築いた。彼は月の視差の測定をした。視差は二つの異なる場所から同一の天体を見たときの方向の違いであり、それを正確に計算するために、弦の表を作製して三角法(とくに球面三角法)を確立した。この視差を求めて地球から月までの距離を地球の半径の約67倍、さらに太陽までの距離を地球の半径の2490倍だとしている。また、さそり座にそれまで記録されていない星を発見、当時は天界は永久不変とされており、この発見をきっかけに全天の1000個以上の星を観測し、明るさを6等級に分類し、その位置を黄経、黄緯で示す恒星目録を作製した。さらにこの目録をそれ以前の星表と比較し、春分点が毎年すこしずつ早くなっていること(歳差現象)を知った。つまり、恒星年と回帰年(太陽年)の長さが違っていた。歳差現象は地球の自転軸が太陽や月の引力作用のために首を振るように変化するために生じるが、彼は天の北極が非常に大きな周期で円を描くためと考えた。
[平田 寛]
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前560頃~前514
アテネの僭主(せんしゅ)ペイシストラトスの子。父の死後そのあとを継いだ兄ヒッピアスの政治を助けるとともに学芸を奨励したが,前514年ハルモディオスとアリストゲイトンに殺された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…生没年不詳。前514年のパンアテナイア祭の日にハルモディオスそのほかの同志と共に僭主ヒッピアスとその弟ヒッパルコスの殺害をたくらんだ。しかし計画は失敗し,ヒッパルコスを殺しただけにおわり,彼はつかまって処刑された。…
…古代アテナイの人。美青年でアリストゲイトンという中流市民に愛されていたが,同時に僭主ヒッピアスの弟ヒッパルコスにも思いを寄せられており,アリストゲイトンは僭主の弟に権力づくで彼を奪われることを恐れた。そこで二人は同志を集い,僭主政の打倒をたくらみ,前514年のパンアテナイア祭の日に決行した。…
※「ヒッパルコス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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常に身に迫る一触即発の危険な状態をいう。シラクサの僭主ディオニュシオス1世の廷臣ダモクレスが王者の幸福をたたえたので,王がある宴席でダモクレスを王座につかせ,その頭上に毛髪1本で抜き身の剣をつるし,王...
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