イギリスの経済学者、社会保障制度の改革者。オックスフォード大学を卒業。『モーニング・ポスト』紙の論説記者を経て官界に入り、食糧次官などを務めた。1919年官界を退いてロンドン大学政治経済学院長に就任したが、第二次世界大戦開始後ふたたび官界に戻って、社会保障に関する省間委員会の委員長になり、1942年12月、各種保険を統一した制度のもとにおいて国民全体をそれに受益させる方針を示した「ビバリッジ報告書」を提出、「ゆりかごから墓場まで」の社会福祉制度の青写真をつくりあげた。
[木畑洋一]
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...