ビャクシン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビャクシン」の意味・わかりやすい解説

ビャクシン(柏槇)
ビャクシン
Juniperus chinensis

ヒノキ科の常緑低木であるがときには 15mもの高木になる。イブキともいう。東北地方南部以南の島や海岸,山地に自生するが,庭園社寺境内に栽植されることが多く,また盆栽としてもよく栽植される。小樹の枝は地をはうこともあるが,大きなものでは幹が直立し,多数分枝してうっそうと茂る。葉には小鱗片状で枝上に十字対生をなして密着する細紐状のものと,長針状で互生または3輪生するものとの2型がある。雌雄異株で,春に開花する。雄花楕円形で鱗片内に2本のおしべがあり,雌花は紫緑色で厚質の鱗片を有する。園芸品種または変種が多く,シンパクやカイヅカイブキなどは特によく知られている。なお,この植物をネズ属 Juniperusから独立させてビャクシン属 Sabinaとすることもある。

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百科事典マイペディア 「ビャクシン」の意味・わかりやすい解説

ビャクシン

イブキ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビャクシン」の意味・わかりやすい解説

ビャクシン
びゃくしん

イブキ

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世界大百科事典(旧版)内のビャクシンの言及

【イブキ】より

…ビャクシン(柏槙)ともいう(イラスト)。沿海地に点々とみられるヒノキ科の常緑針葉樹で,庭園にも植えられる。…

【カイヅカイブキ(貝塚伊吹)】より

…ヒノキ科の常緑針葉樹ビャクシン(イブキ)(イラスト)の園芸品種で,温暖な地方に広く植えられている。高さ5~15mとなり,幹は太く直立するがねじれる。…

※「ビャクシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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