ピクテー・スペングラー合成(読み)ピクテースペングラーゴウセイ

化学辞典 第2版 の解説

ピクテー・スペングラー合成
ピクテースペングラーゴウセイ
Pictet-Spengler synthesis

A. PictetとT. Spengler(1911年)が報告したイソキノリン合成.β-フェニルエチルアミンとアルデヒドからテトラヒドロイソキノリン誘導体が得られる.この反応ホルマリンを用いればα-置換基のないイソキノリンを,エチル基上にほかの置換基があれば置換基をもつ誘導体を与え,酸触媒がなくても進行する.α,β-エポキシ酸をアルデヒドのかわりに用いることもできるし,フェニル基がほかのヘテロ環であっても同様な閉環反応が進行する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む