ピュテオス(その他表記)Pytheos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピュテオス」の意味・わかりやすい解説

ピュテオス
Pytheos

ギリシア建築家。前4世紀頃,小アジアで活躍した。アレクサンドロス大王が献じた,新都市プリエネのアテナ・ポリアスの神殿設計したと伝えられる。また世界七不思議一つとして知られるハリカルナッソスマウソレイオンの設計にも,サチュロスとともに関与したとされる。

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世界大百科事典(旧版)内のピュテオスの言及

【プリエネ】より

…城壁で囲まれた市街は,直角に交差する道路で整然と区画され,中央に市民生活の中心をなす広場(アゴラ)があり,それを市庁舎(プリュタネイオン),会議所(ブレウテリオン),ゼウスの神殿などが取り囲んでいた。この中央部を見下ろす一段と高い所に都市の守護女神アテナの聖域があり,そこに前334年ピュテオスPytheosによって築かれた神殿は,イオニア式の典型的な周柱式神殿として後代に高く評価された。さらに高い所には,約5000人の観客を収容し,2層の高い舞台(ロゲイオン)をもつ劇場が築かれ,反対側の低地には,城壁に沿って体育場(ギュムナシオン)や競技場(スタディオン)が設けられていた。…

※「ピュテオス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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