フェラーラ(英語表記)Ferrara

デジタル大辞泉 「フェラーラ」の意味・読み・例文・類語

フェラーラ(Ferrara)

イタリア北部、ポー川下流に位置する都市。15世紀末にエステ家エルコレ1世が、建築家ビアージョ=ロセッティに命じてルネサンスの都市計画に基づく都市改造を行った。その結果、広い道路、公園や庭園、統一された高さの建物など、ヨーロッパ初の近代都市が生まれた。ディアマンティ宮殿エステ城なども当時の建造物。1995、1999年に「フェラーラ:ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯」として世界遺産(文化遺産)に登録された。フェッラーラ

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百科事典マイペディア 「フェラーラ」の意味・わかりやすい解説

フェラーラ

イタリア中部,エミリア・ロマーニャ州の都市。ポー川下流域にある。19世紀末の灌漑(かんがい)によってテンサイ栽培が始まり,食品加工,農業機械化学肥料石油精製などの工業が行われる。12世紀後半エステ家の支配下でルネサンスの学芸中心地となり,詩人アリオストタッソらが活躍し,絵画にはフェラーラ派が出た。ルネサンス期の市街は1995年世界文化遺産に登録。13万2545人(2011)。
→関連項目バッサーニ

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世界大百科事典 第2版 「フェラーラ」の意味・わかりやすい解説

フェラーラ【Ferrara】

イタリア北部,エミリア・ロマーニャ州の同名県の県都。人口13万7384(1994)。州の北東部,ポー川の南数kmのところにあり,ボローニャパドバを結ぶ鉄道が通る。起源はかなり古いと思われるが,記録にあらわれるのは8世紀にビザンティン帝国の総督領となってからである。774年にローマ教会に委譲された。10世紀にカノッサ伯の所領として教会によって封じられ,12世紀ごろに市民によって選出される執政官に治められる都市国家となった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「フェラーラ」の解説

フェラーラ
Ferrara

イタリア北部,ポー川の下流南岸にある商工業都市
13〜16世紀にエステ家が支配。北イタリア−ルネサンスの一中心。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フェラーラ」の意味・わかりやすい解説

フェラーラ
ふぇらーら

フェッラーラ

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