デジタル大辞泉
「フェルセン」の意味・読み・例文・類語
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フェルセン
Fersen, Hans Axel, Greve av
フェルセン
Velsen
オランダ北西部,ノールトホラント州の都市。アムステルダムの北西約 18km,アムステルダムと北海を結ぶ北海運河の河口付近に位置する。河口のアイモイデン,サントポールトなどは市域の一部を形成。運河の下をフェルセン・トンネルによって鉄道,道路が通じている。オランダの鉄鋼業の中心地で,冶金,化学,製紙などの工業も行われる。運河北岸のベフェルワイクと連接して大都市圏を形成。人口6万 1506,大都市圏 13万 628 (1992推計) 。
フェルセン
Fersen, Fredrik Axel, Greve av
[生]1719.4.15. ストックホルム
[没]1794.4.24. ストックホルム
スウェーデンの軍人,身分制議会議員。伯爵。ハット党 (→キャップ党・ハット党 ) の指導者。当時政権をとっていたキャップ党に反対しグスタフ3世と結ぶにいたったが,その絶対王政に失望,政治から身をひいた (1789) 。
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フェルセン【Hans Axel von Fersen】
1755‐1810
スウェーデンの伯爵,陸軍元帥。フランス軍の将校としてアメリカ独立戦争に従軍,帰仏後国王の外交官としてフランス事情を本国に伝え,その間マリー・アントアネット王妃の愛人となり,1791年のフランス王家の亡命を画策したが失敗した。帰国後99年にウプサラ大学学長に任命され,1810年,皇太子が急死,毒殺されたとの噂が広まり,その嫌疑をかけられ,皇太子葬儀に参列した際,暴徒化した群集に殺された。【清原 瑞彦】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報