フズリナ

精選版 日本国語大辞典 「フズリナ」の意味・読み・例文・類語

フズリナ

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デジタル大辞泉 「フズリナ」の意味・読み・例文・類語

フズリナ(〈ラテン〉Fusulina)

紡錘虫ぼうすいちゅうのこと。

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百科事典マイペディア 「フズリナ」の意味・わかりやすい解説

フズリナ

紡錘虫とも。石炭紀ペルム紀に栄えたフズリナ目の有孔虫。形は紡錘形球形など。石灰質の殻をもち,大きいものでは長径1cmにもなる。世界各地の熱帯〜亜熱帯の海成層から100属以上,約5000種が知られる。日本でも石灰岩に多く含まれ,九州球磨(くま)川流域や山口県秋吉台などは有名な産地
→関連項目有孔虫

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世界大百科事典 第2版 「フズリナ」の意味・わかりやすい解説

フズリナ【fusuline】

古生代石炭紀にはじまり,二畳紀末に絶滅した原生動物一群で,高等有孔虫に属する。名称紡錘のラテン名fususに由来し,紡錘虫ともよばれる。フズリナは,元来,G.フィッシャー・ド・ワルトハイムが1829年ソ連のモスクワ盆地の上部石炭系に産する米粒様化石(はじめ極微小な頭足類と考えられた)に与えた属名Fusulinaであったが,しだいに近縁の種属がたくさん認められ,群全体を指す語としても用いられるようになった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フズリナ」の意味・わかりやすい解説

フズリナ
Fusulina

原生生物界有孔虫門フズリナ科の代表的化石属。殻は紡錘形または亜円筒形で,殻壁は外壁,透明層および上,下の沈殿層からなる 4層構成をもっている。殻全体を通じて著しい隔壁褶曲が発達する。後期石炭紀中頃の汎世界的示準化石の一つ紡錘虫総称としても用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フズリナ」の意味・わかりやすい解説

フズリナ
ふずりな

紡錘虫

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