フツ

百科事典マイペディア 「フツ」の意味・わかりやすい解説

フツ

東アフリカ内陸部,ルワンダブルンジに分布する民族。7―10世紀ころにコンゴ盆地地方から移住してきたバントゥー系の農耕民で,人口の約6分の5を占めるが,後から移住してきた牧畜少数民族のツチ族に征服され,その支配下に入った。このうちルワンダでは1959年―1961年に〈農民革命〉が起こってフツ族が多数支配を確立するが,ツチ族の支配が続いたブルンジと同様に両者抗争が繰り返され,1990年にルワンダ内戦に突入。1994年にはこれが激化してフツ族を中心に200万人ともいわれる人々が難民となった。
→関連項目ブルンジ王国ルワンダ王国

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フツ」の意味・わかりやすい解説

フツ
ふつ
Hutu

中部アフリカのルワンダやブルンジで人々の分類に用いられる呼称

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android