フレッシュフィールド(英語表記)Freshfield, Douglas William

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フレッシュフィールド」の意味・わかりやすい解説

フレッシュフィールド
Freshfield, Douglas William

[生]1845.4.27. ロンドン
[没]1934.2.9. フォレストロー
イギリス登山家,探検家,地理学者,作家。1884年から,地理学をイギリスの大学で独立した学科として認定するよう主張した。1868年の中部カフカス山脈(→大カフカス山脈)への探検中に,その最高峰ウラル山脈の西ではロシアの最高峰でもあるエリブルース山(5642m)への初登頂を果たした。1899年にヒマラヤ山脈カンチェンジュンガ(8586m),1905年には中央アフリカルウェンゾリ山脈への登頂を試みたが,失敗した。1881~94年に王立地理学協会の事務局長,1914~17年に会長を歴任し,1908~09年にはイギリス作家協会の会長も務めた。著書に "Italian Alps"(1875),"The Exploration of the Caucasus"(1896),"Round Kanchenjunga"(1903),および 2種類の版の "Murray's Guide to Switzerland"がある。

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世界大百科事典 第2版 「フレッシュフィールド」の意味・わかりやすい解説

フレッシュフィールド【Douglas William Freshfield】

1845‐1934
イギリスの登山家。オックスフォード大学を出て弁護士資格を得るが,登山と地理研究に専心し,1868年からカフカスで探検や登山を行い,99年シッキム,ネパールなどカンチェンジュンガ周辺の調査を行った。1913年には日本アルプスにも登っている。近代登山の先駆者の一人で,アルパインクラブ,王立地理学協会会長も務めた。著書《カフカス探検》(1896)は登山の古典として名高い。【徳久 球雄】

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