精選版 日本国語大辞典
「ブエノスアイレス」の意味・読み・例文・類語
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デジタル大辞泉
「ブエノスアイレス」の意味・読み・例文・類語
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ブエノスアイレス
Buenos Aires
アルゼンチンの首都。同国中部大西洋岸,ラプラタ川と呼ばれる大三角江の最奥部南西岸に位置する。ブエノスアイレス州の北東部にあるが,行政的には州に属さず,連邦政府直轄のブエノスアイレス連邦区 (面積約 200km2) となっており,ボカ,フロレスなど 50以上の区 (バリオ) に分かれる。気候は温暖で,平均気温は1月約 24℃,7月約 10℃。年降水量約 1000mm。 1536年スペイン人によってこの地に建設された集落はインディオとの抗争によって放棄され,住民は北のアスンシオン (現パラグアイの首都) に逃れたが,1580年同市からやってきたスペイン人が旧集落の跡に町を再建。植民地時代の初・中期にはスペイン本国との貿易はすべて太平洋岸のリマに集中され,市はわずかに密輸基地として利用されただけでほとんど発展しなかったが,1776年ラプラタ副王領が新設され,その首都となってから貿易港として発展し始めた。 1816年アルゼンチンが「リオデラプラタ合州国」の名のもとに独立すると,市がその首都となった。その後政治的混乱が続き,1853~62年には首都がパラナに移されたが,1880年連邦区として州から分離され,首都としての地位が確立。政治的安定に伴って,パンパスの肥沃な牧牛地帯を背景に経済が発展し始め,ヨーロッパから多数の移住者が流入して人口も急速に増えた。さらに第2次世界大戦後は工業発展により,国内農村部からも大量の人口流入があり人口が激増,大都市圏は連邦区を中心に隣接するブエノスアイレス州の諸都市に広がり,その人口は 1970年代後半には 900万人をこえ,1980年代前半には 1000万人に達し,大都市圏としては南アメリカで最大となっている。主要工業は食品,金属,自動車組み立て,石油精製などで,ほかに印刷,繊維,製紙,化学製品など各種工業が立地する。商業,金融などサービス産業も発達。同国の文化中心地でもあり,ブエノスアイレス大学 (1821) をはじめとする多数の高等教育・研究機関,各種の博物館,図書館,劇場などが集まる。市街は大部分が 20世紀に入ってから再建,建設されたもので,高層ビルの多い近代的な町並みが広がる。全国各地からの鉄道,道路が集まる交通中心地で,市内には地下鉄網も発達。南郊にはエセイサ国際空港がある。人口 289万151(2010)。
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ブエノスアイレス
Buenos Aires
南アメリカ,アルゼンチンの首都。1536年ペドロ・デ・メンドーサが建設したが一時放棄され,ファン・デ・ガライが80年に再建した。1776年ラ・プラタ副王領の首都となり,1816年の独立後も政治,経済,文化の中心として発展した。19世紀後半多数のヨーロッパ移民を受け入れる過程で,「南米のパリ」と呼ばれる大都会となった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
ブエノスアイレス〔映画〕
1997年製作の香港映画。監督:ウォン・カーウァイ、出演:トニー・レオン、レスリー・チャン、チャン・チェンほか。
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