大洋中央海嶺のチムニーから噴出している熱水が海水と反応して硫化物や硫黄の微小結晶を析出し,吹上げて黒色の煙 (ブラックスモーカー) のように見えるもの。白色の煙のように見えるものはホワイトスモーカー white smokerという。析出した微小な結晶は沈積してチムニーを成長させることになる。このような熱水の活動域の周辺には金属硫化物の濃集沈殿による熱水鉱床がつくられているほか,チューブワームやシロウリガイなどの生物群集や金属鉱床が形成されていることが多く,将来有望な海底資源として着目されている。