翻訳|bloomer
(1)複数形でブルーマーズbloomers。かつて体操、乗馬、サイクリングなどのスポーツを行うとき、婦人がはいたゆったりしたパンツ。膝(ひざ)の上または下のあたりでゴム紐(ひも)で締めた。また同様の形で、より小さくつくられた婦人、子供用の下ばきのこともいう。(2)いわゆるブルーマー服のこと。トルコ風の緩やかな長ズボンで、足首のあたりでギャザーを寄せた婦人用のズボン。もともと1848年、アメリカのミラー夫人によって始められ、さらにアメリア・ブルーマー夫人Amelia Jenks Bloomer(1818―94)によって普及が試みられたところからこの名がある。当時は女性解放運動が起こっており、婦人用ドレスの常識であったフル・レングス(足首または床までの丈)のスカートと、フープ・ペチコートを廃し、膝丈の短いスカートを着用しようという動きがあった。この短い丈のスカートと組み合わせるために考案されたのがブルーマーである。しかし、当初ニューヨークでは受け入れられず、1851年ロンドンで発表するに及んで、大きな反響をよんだ。
[菅生ふさ代]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…洋服が日常着として一般化したことから,改良の主目的が解消されたといえよう。 西欧では,1890年代にサン・シモン主義の影響をうけたアメリカのアメリア・ブルーマー夫人らが,コルセットなどで締めつけた婦人服を,主として健康上の理由から批判し,労働にも不適当だとして改良運動を起こした。その後,改良服はイギリス,オランダなどに普及し,オランダでは〈婦人服改良協会〉が設立された。…
…綿,毛織物で作られる。19世紀半ば,アメリカで婦人服改良を提唱したA.J.ブルーマーが,彼女の新聞《リリー》で紹介して着用をすすめたところから,この名で呼ばれるようになった。もともとはミラーElizabeth Smith Millerによって1850年に考案されたもので,足首で絞ったトルコ風ズボンを,ジャケットと短いスカートに組み合わせて着用した。…
※「ブルーマー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
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