ブレシア(英語表記)Brescia

デジタル大辞泉 「ブレシア」の意味・読み・例文・類語

ブレシア(Brescia)

イタリア北部、ロンバルディア州都市人口は州都ミラノに次ぎ同州第2位。中世以来、兵器製造の伝統があり、現在も自動車や航空機などの機械工業製鉄業が盛ん。古代ローマ時代の遺跡、現在市庁舎として使われるロッジャ、新旧大聖堂などの歴史的建造物がある。15世紀から16世紀にかけて、ブレシア派とよばれる画家たちが活躍したことで知られる。ブレッシア。人口、行政区19万(2008)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブレシア」の意味・わかりやすい解説

ブレシア
Brescia

イタリア北部,ロンバルディア州ブレシア県の県都。ミラノの東方約 83kmにあり,アルプス南麓を占める交通要地。古代にはブリクシアと呼ばれ,前 200年頃にローマに支配され,前 27年にあらためてローマの植民地が建設された。直交する街路形態はローマ時代の特徴を残している。 11世紀には自由都市となり,1167年からロンバルディア同盟のなかでも指導的な活動を行なったが,のち他の勢力に屈し,1426~1797年にはベネチアにより,その後はフランス,オーストリアにより支配された。 18世紀にいたるまで甲冑,武器の製造によって繁栄し,製品は全ヨーロッパへ供給された。現在も鉄鋼アルミニウム,衣類製造などの工業が盛ん。市内のデルフォロ広場には古い建築物が多く残っており,絵画館には 15~16世紀に栄えたブレシア派の絵画が多数収蔵されている。人口 19万3879(2011推計)。

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世界大百科事典 第2版 「ブレシア」の意味・わかりやすい解説

ブレシア【Brescia】

イタリア北部,ロンバルディア州の同名県の県都。人口19万1875(1994)。アルプス山系の南麓とポー平原接点に位置する。ケルト人によって建設され,ローマ時代にアルプス以北との交易上重要な拠点として発展,その当時の遺跡が市内にみられる。15世紀以後18世紀末までベネチアの支配下にあった。第2次大戦後急速に人口が増大し,機械工業をはじめ製造業,金融部門で経済発展が著しい。【萩原 愛一】

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百科事典マイペディア 「ブレシア」の意味・わかりやすい解説

ブレシア

イタリア北部,ロンバルディア州の都市。アルプス山系の南麓にあり,交通の要地。第2次大戦後急速に人口が増大し,鉄鋼・アルミニウム・繊維・食品工業が行われる。古代ローマ時代,アルプス以北との交易の拠点として発展,当時の神殿遺跡がある。15世紀から18世紀末までベネチアの支配下にあった。18万9902人(2011)。

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