中世大学に起源を持つ大学の教師(教える人)のこと。プロフェッサー(professor: 英語)とは,「何らかの主題について公的に発言する人」の意味を持つ。ヨーロッパの中世大学では,ラテン語のドクトル(doctor),マギステル(magister),プロフェッソール(professor)は,元来,まったく同義であった。ボローニャ大学では法学教師にドクトルが最もよく使われた。ドクトルが使われたのは,学位(ドクトル)が教師になる資格であったことに由来する。同様にパリ大学の神学,医学,教養の諸学部の教師にはしばしばマギステルが,時にプロフェッソールが使用された。ところが国家による俸給(salaria)(salaria)制の導入に伴い,俸給の有無による教師層の分裂,つまり教師の職階性が生じてきた。イタリアでは15世紀頃まで大学団が学位保持者(ドクトル)から俸給を受ける教師を選んでいたが,この教師の呼び方は教授(プロフェッサー)でもあった。ドイツ語圏では俸給を受ける教師をProfessor(プロフェッソール)と呼ぶ例が14世紀に登場し,その名称は16世紀に確立した。現在大学で使われている「教授」や「professor」という用語は,この俸給を受けた教師,すなわち「有給教師」にその起源を持つ。
著者: 赤羽良一
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...
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