世界大百科事典 第2版 の解説 ヘレス・デ・ラ・フロンテラ【Jérez de la Frontera】 スペイン南部,カディス県中央に位置する都市。人口17万5653(1981)。ヘレスは優秀な品質のブドウ酒の生産地として知られ,この地名が転じてシェリー酒の語源となった。ヘレス平野はブドウ栽培に適し,ローマ時代からブドウ酒作りが行われていた。17世紀半ばカベサ・デ・アランダがボデガ(酒倉)を設け,ブドウ酒作りを企業化した。18世紀後半から海外での需要が急速に高まり,スイス人ペドロ・ドメック,フランス人オーリー,アイルランド人パトリック・ガルベイとともにカディスの商人ゴンサレス・アンヘルがヘレスのブドウ酒産業の創成期を築いた。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報