精選版 日本国語大辞典 「ベルン」の意味・読み・例文・類語
ベルン
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スイス連邦の首都で、ベルン州の州都。同国中西部、アーレ川沿いに発達した都市で、チューリヒとローザンヌを結ぶ鉄道のほぼ中間にある。人口12万2469(2001)。スイスの都市としては比較的新しく、12世紀後半に西方に対する軍事都市として建設されたのに始まる。そのため、スイスの他の都市と異なり、ローマ人のつくった城壁がない。人口の86%はドイツ語、それぞれ6%はフランス語とイタリア語を話し、77%がプロテスタント、21%がカトリックである。スイスのドイツ語圏とフランス語圏が接する所にあることから首都となり、連邦政府が置かれている。アーレ川が大きく蛇行する内側の台地上にある旧市街は中世のおもかげを残し、町並みは地形に適応する形でつくられており、道路が東西に走る。ここには連邦議事堂、連邦政府庁舎、市役所、大寺院(1421~1598建築)、自然博物館、アルプス博物館、劇場などがあり、市の中枢部をなしている。旧市街は1983年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。現在の市域はこの外側に拡張され、新市街はアーレ川に架かるいくつもの橋で旧市街と結ばれ、住宅地となっており、一部に工場が立地する。精密機械、繊維、チョコレートなどの工業が盛んである。また、総合大学(1834設立)、万国郵便連合本部(1874設立)などもある。ベルンの名はクマBärに由来し、市の紋章にはクマの図案が用いられている。
ベルン州はスイスのほぼ中央にあり、面積5961平方キロメートルはグラウビュンデン州に次ぎ同国第2位の広さをもつ。人口94万7100(2001)はチューリヒ州に次ぎ第2位。南部の山岳地帯はベルン・アルプスを中心に観光・保養と農牧業、中部の丘陵・低地は工業と農業、北部のジュラ山脈は農牧業と分散して立地する時計工業に特色がある。
[前島郁雄]
1191年、最後のツェーリンゲン公ベルヒトルト5世によって、ライン川支流アーレ川の湾曲部にあるニーデック城下に市街が建設された。公の没後の1218年、上層貴族が支配権をもつ帝国都市となり、西に向けて急速に発展した。周辺の諸侯の圧力に対抗するため、ウリ、シュウィーツ、ウンターワルデンのスイス独立の同盟三州(原初三州)と同盟し、その支援で1339年ラウペンの戦いに勝ち、1353年スイス誓約同盟に加入、永久同盟を結んだ。15世紀に入ると権力を伸ばし、ハプスブルク家領のアールガウを占領、ブルグント公国、サボア公国と戦って領域を拡大した。1528年には新教を採用し、チューリヒと並んでスイスの指導的な州の一つとなった。1798年フランス革命軍に一時占領されたが、1813年復旧、1830年の七月革命を機に民主的改革がなされ、1846年新憲法を制定、1848年連邦の首都となった。
[中井晶夫]
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1848年以来スイス連邦の首都。12世紀末に建設され,1218年に皇帝直属都市となった。14世紀半ばスイス同盟に参加し,以後発展をとげ,スイスにおける政治・観光の中心都市となった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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