世界大百科事典(旧版)内のベーダーンタ哲学の言及
【アートマン】より
…ウパニシャッド以来,アートマンの問題はインド哲学の主要な問題の一つとされ,インド哲学史には,アートマンの存在を認める流れと認めない流れとの二大思潮がある。前者の代表は正統バラモンの哲学体系の一つであるベーダーンタ哲学であり,その中でもとくに,梵我一如の思想を発展させた不二一元論によれば,アートマンすなわちブラフマン以外の一切はマーヤー(幻影)のように実在しないという。サーンキヤ哲学とヨーガ哲学においては,アートマンすなわちプルシャを,宇宙の質料因としての根本物質プラクリティから全く独立した純粋に精神的原理とみなし,二元論の立場をとった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」