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デジタル大辞泉
「ペットフード」の意味・読み・例文・類語
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知恵蔵
「ペットフード」の解説
ペットフード
伴侶動物は家族の一員という考え方が社会の中に浸透し、そのような動物の食事に対して「えさ」という言葉は使われなくなった。ペットフード、あるいはフードが一般的に使われている。ペットフードは動物種ごとの栄養学に立脚して研究開発され、動物の寿命の延長にも大きく貢献している。通常の食品とペットフードの違いは、単なる食材としての食品に対して、一定の栄養成分を提供するものがペットフードである。動物たちは自ら栄養バランスを考えて食事を取れるわけではなく、家庭内で与えられるものを食べる以外に選択肢がない。従って、あらかじめ一定の安定した栄養成分を含むフードを用意する必要がある。日本ではペットフード工業会ならびにペットフード公正取引協議会が、世界水準に合わせた栄養基準や試験基準を製造・販売の会社に対し指導している。ペットフードの名称には、総合栄養食(必要とする栄養基準を満たし、毎日の主要な食事として与えて健康を維持することができるもの)、間食、一般食、栄養補完食、特別療法食などがある。特別療法食は動物病院のみで販売され、様々な疾患の治療の一部として獣医師の指示により使用される。
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ペットフード【pet food】
愛玩動物であるイヌ,ネコをはじめ,観賞魚や小鳥を飼育するときに,それらの動物が必要とする栄養素をバランスよく含む飼料をいう。広義には競走馬用飼料もこれに含まれる。愛玩動物はふつう経済性を追求する動物ではないので,一般の家畜,家禽(かきん)および養魚用の飼料と異なり,経済的採算を越えた利用が行われ,一般の飼料とは別の商品として扱われる。 ペットフードが最初に市販されたのはイギリスで,1860年代にはロンドンでイヌ用ビスケットが愛犬家の間で利用された。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
ペットフード
pet food
愛玩用動物のための加工食品。とうもろこし,小麦,魚粉,骨肉片,脱脂粉乳などを材料に,ビタミン,ミネラルなどを添加して調製される。多くは缶詰か乾燥加工を施されている。アメリカで発達したもので,日本でも年を追って普及。犬,ねこ用などが代表的であるが,近年うさぎやモルモット用などに細分化され,かつ高級化している。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
世界大百科事典内のペットフードの言及
【餌】より
… 独力で餌をとることのできない雛や子どもに対しては親が餌を与える必要があり,これを給餌という。家畜,ペット,実験動物などのように,餌がとれない環境に置かれたり,餌をとる能力を失ったものについても,人間が餌を与える必要があるが,その場合の餌は特に飼料feedやペットフードと呼ばれる。
[おとりとしての餌]
野生の動物を人間が狩猟(あるいは漁労)する場合には,それぞれの動物の摂食習性を利用することが多い。…
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