ペロフスカイト(英語表記)perovskite

改訂新版 世界大百科事典 「ペロフスカイト」の意味・わかりやすい解説

ペロフスカイト
perovskite

鉱物一種灰チタン石ともいう。化学組成CaTiO3斜方晶系。ふつう丸みをもった六面体。黒,褐,赤褐色。透明ないし不透明,ダイヤモンドないし金属光沢。モース硬度5.5。比重3.98~4.26。条痕無色。ペロフスカイトはシリカと反応してチタン石を生じる。したがって,ペロフスカイトは超塩基性岩,アルカリ岩など石英を含まない岩石の副成分鉱物として産出する。また,接触変成帯の石灰岩中にも産出する。日本では岡山県布賀に産出する。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android