世界大百科事典 第2版
「ホシガレイ(星鰈)」の意味・わかりやすい解説
ホシガレイ【ホシガレイ(星鰈) spotted halibut】
カレイ目カレイ科の海産魚。マッカ(横浜),ヤイトガレ(神戸),ヤマブシ(敦賀)などの地方名がある。南方種で本州中部以南に分布し,沿岸の砂泥底にすむ。有眼側は暗褐色で斑紋はなく,無眼側にはいくつかの大きな褐色斑紋が存在し,背びれ,しりびれ,尾びれには黒色斑紋が認められる。マツカワに形態がよく似ており混同されるが,マツカワは北方種で側線の前湾曲部の高さが低いこと,ひれにある斑紋が丸いことで区別できる。産卵期は九州西岸で1~2月,伊勢浜島で5~6月である。
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